2015年10月30日
起きろ。この大うつけ!
4 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 03/06/04 06:56
俺の爺さんは俗に言う特攻崩れというやつだった。
神風に決まった時、爺さんはイヤでイヤでしょうがなかったらしい。
出撃してからずっと「死にたくねぇなぁ」と思ったそうだ。
「死んだらせっかく貰った嫁さんも誰かに取られるんだろうなぁ。イヤだなぁ」
↑当時、爺さんは新婚バリバリだった。
なんて考えてるうちに気付けばもう海。
アメリカの空母やら駆逐艦やらがわんさかいて
敵の飛行機もブンブン飛んでたんだと。
あまりの多さに爺さん直感で「もうだめぽ‥」と感じたそうな。
5 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 03/06/04 06:57
味方の飛行機は蚊トンボみたいな弱弱しい装備で
どんどん同僚の飛行機は撃ち落とされてく。
爺さんは追いかけてくる敵の飛行機から必死に逃げ回った。
そのうち段々、足のほうから痺れてきた。
頭もボーッしてきてもう自分でも何してんだかわからなかったんだと。
そんな時ものすごくでかい声で「起きろ。この大うつけ!」と
爺さんの母ちゃんの声が聞こえたらしい。
でも爺さんは眠くて眠くて「うるせぇなぁ」としか思わなかった。
6 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 03/06/04 06:58
気付いたら爺さんの飛行機は海に浮かんでたんだって。
結局、爺さんは捕虜になったけど決死のバンザイアタックは不発に終わった。
余談だが爺さんの捕虜生活は非常に快適だったと言ってる。
特に米兵がくれるコンビーフは最高にうまかったらしい。
他にもビール・煙草・エロ雑誌(多分プレイボーイ)なんでもくれたそうだ。
今でも爺さんは言う。「メリケンの女子はたまらん‥」と。
怖くなくてスマソ
at 19:00│Comments(0)│心霊