2016年01月15日
こっちはショートショートですが
478 :475[sage]投稿日:04/11/13 02:05:41 ID:NhnzqG+c[4/7回]
後もう一つ、こっちはショートショートですが。
2年位前の事、秋の6時半過ぎ(まっくら)に一人で学校から帰っていた時の事。
ある細い道の曲がり角のところにかなり背の高い木が生えていました。
で、それが風も無いのにゆらゆら揺れていまして。
その時は、風がなかった事に気付くよりも先に、本能的に何かしらの恐怖を感じて、
全力疾走で逃げました。
そして翌日、昨日より少し早い時間にまた同じ道を帰っていました。
すると昨日見た木の枝がほとんど切り落とされ、丸坊主の状態。
それを見ていて思い出しました。
おととい帰った時も、この状態だったな。と。
似たような毛色の話ばかりでスイマセン。
480 :475[sage]投稿日:04/11/13 19:37:45 ID:NhnzqG+c[5/7回]
またまた今晩は。
下手すると明日死ぬかもしれないので、もしかしたら最後の話かもしれません。
>>478と同じ道の話なんですが。
この道に入る前の曲がり角のところに、一軒の古い家が建っているんです。
そこの家は、大分前に持ち主が引っ越してしまい、しかもかなり古い造りの
家だったので、向かい側にあるもう一軒(持ち主は同じ)の普通の住宅よりも
荒廃が進んでいて、幽霊屋敷といってもいいような状態でした。
そこの家には正面と、道側に勝手口があり、そこが私達の知る限りでは唯一
その家への入口でした。
とは言っても、正面玄関の方は歪んでしまったのかどう頑張っても動かず、
勝手口の半開きの扉からしかその廃屋には入れない状態でした。
まあ、そんな不気味な場所には私達は勿論、誰も入ろうとはしませんでしたが。
(続)
481 :475[sage]投稿日:04/11/13 19:49:03 ID:NhnzqG+c[6/7回]
そんなある時、私と友達がいつものようにその道で学校から帰っていた時、
友達の地区に住んでいる先輩が、3人ほどで何かしていました。
私達が近づいてみると、彼らは例の廃屋の勝手口の扉を無理矢理こじ開けて、
されにその扉を外してしまっていたのです。
私と友達は当然彼らを注意し、彼らはそのまま逃げていきました。
私と友人はその扉を何とか元に戻そうとしたのですが、自分達の身長のゆうに
倍はある(錆びていましたが)鉄の扉を動かすことは不可能でした。
仕方なく私達はその場を立ち去ることにしました。
私はその時、ふと廃屋の中(台所)をのぞいてみました。
案の定、そこは使われていなくて久しいのか、色々なものが散乱していました。
ヤカン、鍋、フライパン、何かの台、そして…薄緑色の鳥カゴ。
何故台所に鳥カゴが落ちているのか、私は一瞬気になりましたが、その時は
あまり気にならずにそのまま帰路に着きました。
そして翌日、その日は友達と都合がつかず、私一人でその道を通っていました。
廃屋の前まで来ると、私は昨日の事が気になって、思わず昨日の勝手口から
中を覗き込んでみました。
そして、自分の目を疑いました。
(続・2)
482 :475[sage]投稿日:04/11/13 19:59:33 ID:NhnzqG+c[7/7回]
昨日台所に散乱していた色々な物が、全てなくなっていました。
そして、昨日物があった場所には、
それぞれ人形が置かれていました。
種類もフランス人形から日本人形など様々です。
流し台の上に、首だけ台からはみ出して、後ろを向いて寝ているもの。
ヤカンの置いてあった水切り籠の中に座っているもの。
そして、鳥カゴの中からじっとコチラを見つめているもの。
そうです、何故か鳥カゴだけがそのまま残っていました。
私は怖くなってそのまま廃屋の前を走って通り過ぎました。
それからまた、1週間ほどが経ちました。
私が廃屋の傍へと行くと、おそらく持ち主がなおしたのでしょう。
勝手口のドアが、ビニールテープで入口に縛り付けてありました。
私は何処となくホッとし、勝手口の前まで来ると、その扉を見ていました。
しかしその時、私は見てしまったのです。
大雑把に取り付けられた扉の隙間から、こちらを向いている人形を。
その人形は1週間前、流し台の上でこちらに背を向けて横たわっていたものでした。
一番手前にあった人形だったので、その事はよく覚えていました。
そして次の瞬間、人形の首が下に落ちました。
ドサリと音を立てて落ちた後、まるで地面に置かれた生首のように、こちら側を
向いた状態で止まりました。
私はそれ以来、暗くなってからはその廃屋の前を通らないことにしました。
もう、5年近く前の話です。
at 15:00│Comments(0)│心霊