2016年01月28日
臆病な甘えん坊の猫
279 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2002/09/09 02:13:00
四年前の10月10日に飼い猫のクロが死にました。18歳でした。
臆病な甘えん坊の猫で、いつも私が帰宅すると、どんなに夜遅くても
玄関まで迎えに来てくれていました。寝るときも、夏は私の布団の上、
冬は私の布団の中、トイレに行くときですら、いつも私の後について
きていました。
ビロードのような黒い艶のある毛に、碧の目をした、とても美しい猫
でした。
死ぬ一週間前まで元気だったのですが、急に弱りはじめてあっけなく
あの世に旅立ってしまいました。私は出来る限り付き添い、結局、最
期まで看取ってやりました。
ショックでした。それまで生きてきた中で、一番涙が出ました。
それから一ヶ月位したある夜、いつもの様に寝ようと布団をかぶり、
目を瞑っていると、足元から、掛け布団を頭で持ち上げ、入ってくる
猫がいました。クロの母親猫がまだその頃は元気だったので、てっき
りその猫かと思い、「珍しいこともあるものだ」と思っていました。
というのも母猫は布団の上に乗ることはあっても、中に入ることはな
かったからです。
頭を撫でてやろうと手を伸ばしたその時でした。布団の中をゴウッと
風が吹いたような感覚がして、何故か、全身に鳥肌が立ち、布団に入
ってきたその猫は、引っ張られるように足元の入ってきたほうに消え
てしまいました。
涙が止まりませんでした。
多分、クロは、私と一緒に眠るために、あの世から、無理やり帰って
こようとしたのだと思います。
at 19:00│Comments(0)│心霊