2016年02月16日

ある印象的なことがあったので冬じゃないのは確実です。

402 : 一輪咲きの白百合 ◆xX0t13Mqbs [] : 投稿日:2003/03/13 17:04:00
では、話を。 
記憶が曖昧なのですが、時期は確かお盆ぐらいの時の話です。 
後述しますが、ある印象的なことがあったので冬じゃないのは確実です。 
私は、母と弟と3人で母の実家に行っていました。 
親父は仕事が忙しかったので来ることが出来ませんでした。 
はっきり言って、母の実家はド田舎にあり、家の裏手は 
山で隣家は離れたところに数えられるほど、ぽつぽつとあり 
町まで車で15分ぐらいかかる山間部に位置していました。 
当時、厨房程度の年齢だった私と弟は、何もやることが無いので 
一日中外で遊んで過ごしていました。 (続きます・・・) 




403 : 一輪咲きの白百合 ◆xX0t13Mqbs [sage] : 投稿日:2003/03/13 17:17:00
そして、そんなある日に 
私たちと母と祖父の4人で祖父の実家に行くことになりました。 
(祖父は婿養子でした) 
祖父の実家は家も近く母が子供の頃に、よく面倒を見てもらったり 
していて、母の実家に帰ったときはいつも挨拶をしに行っていました。 
なのでその時もまた、挨拶に行くと言うことのようでした。 
ということで、その日は祖父の実家に出かけ晩御飯などをご馳走になりました。 
帰るときになって祖父も母も酒を飲んでいたので、 
歩いて帰ることにし、祖父方の家族に見送られて家を出ました。 
(行きは車でしたが、車は祖父の家に置いといてもらうことにしたようです) 
帰りの道は田んぼと田んぼの間を抜ける道で、轍の形に草がなくなっている 
という程度の砂利道でした、田舎なので街灯も無く、音といえば 
遠くで流れている川のドドドドと言う音が聞こえるだけの 
静かで暗い道でした。 



404 : 一輪咲きの白百合 ◆xX0t13Mqbs [sage] : 投稿日:2003/03/13 17:31:00
ただ、その夜は満月が異様に輝いており、街灯も無いはずなのに周囲の様子や 
隣を歩いている弟の顔もはっきりと見え、祖父や母が一緒にいたからか 
夜道でも大して不安にも感じませんでした。 
その時は、前から私、弟、祖父、母といった順の並びで歩いていました 
しばらく歩いていたときにふと祖父の 
「お~い」という声が聞こえました。 
私と弟が振り返ると、いつのまにか祖父と私たちとの差が開いていたようで、 
小走りで近寄ってきた祖父が言いました。 
「かあちゃんがいねぇぞ」 
えっ、と思ってあたりを見てみれば確かに母の姿がありません。 
私たちは慌てて来た道を戻りました。 
しばらく戻ると二手にわかれる道に出ました。 
祖父は「右にいったかもしんねぇな、俺はこっちをしらべっから 
○○(私)は左の道(祖父の家方面)、□□(弟)はこっちを調べてくれ」 
といって、祖父が弟に指し示した道は、真っ直ぐ・・・ 
つまり田んぼのあぜ道を突っ切ったとこにある、真っ暗な森の中でした。 



405 : 一輪咲きの白百合 ◆xX0t13Mqbs [sage] : 投稿日:2003/03/13 17:43:00
黙って祖父のほうを見ると既に祖父は夜の闇に消えていってました。 
弟は無表情に「・・・怖いんだけど」と言いました。 
私は「そうだな」と言うと左の道に、逃げるように行きました。 
少し行ってから振り返ると、夜の闇にまぎれてトボトボとあぜ道を 
歩いている弟の姿が目に入りました。 
流石に一人で夜道を探し回るのは怖かったですが、弟のほうが 
もっと大変だろうと思い、探そうと思ったのですが、 
よくよく考えればあたりは田んぼで、見晴らしがよく、母がいれば 
すぐにわかるはずなので、茂みの中を探すことにしました。 
結局、母は見つからず、私はさっきの分岐点まで戻りました。 
すると、森の中から、歩きにくいあぜ道にもかかわらず、凄まじい勢いで 
弟が疾走して来ました。 
「いたのか?」と私が聞くと「い・・・いや」とだけ言いました。 
仕方ないので私たちはまだきていない祖父を待つことにしました。 
しばらくして、祖父が帰ってきました、良く見ると母も一緒で 
私はほっとしました。 



408 : 一輪咲きの白百合 ◆xX0t13Mqbs [sage] : 投稿日:2003/03/13 17:56:00
聞けば、母は酒の飲みすぎで気分が悪くなったので 
祖父が探しに行った道の先にある川辺で、涼んでいたそうです。 
何も言わずに行くのも妙だとも思いましたが。 
一件落着ということで帰路を進むことにしました。 
もう少しで家に着きそうなところで、弟がふと、言いました。 
「・・・泣き声が聞こえたんだ」 
「え?」と私が聞くと、弟は続けました。 
森の中に入った弟は怖いながらもしばらく進むと、 
なぜか雪の残っているところに出たそうで、ふと前方の方から 
誰かが泣いているような声が聞こえ、母かな、と思って近づこうと 
したのですが、そのとき急に嫌な予感がして、怖くなってきたそうです 
そして、あの声は母では無いと、何故か確信したそうです。 
すると途端に森の中の周囲の闇の中から何かの気配を感じ怖くなった弟は 
一目散に走ってそこから逃げ出したそうで、私はそのまま逃げてくる弟を 
丁度見たようです。 
「この季節に雪が残ってるなんて変だ」と弟は言っていました。 



409 : 一輪咲きの白百合 ◆xX0t13Mqbs [sage] : 投稿日:2003/03/13 17:59:00
今考えてみても、祖父が母を見つけた道と 
弟が森に入っていった道はほぼ直角に交わっているので 
弟が見たのが母じゃないのは確実で、 
あの泣き声の主は結局今でも謎です。 

長々と失礼しました。 
私自身は大して怖い目にあってないのですが 
あの、弟のおびえ方は今でも印象的です。 


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at 15:00│Comments(0)心霊 

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