2016年03月11日
ガー様
283 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/05/15 03:55:00
俺ん家の基地外じみた伝統(もう無いけど)を披露してやろう。
俺ん家では昔、家で『ガー様』という神さまを祀っていたそうだ。
爺のガキの頃まであったらしいけど戦争ん時、家ごと焼けちまったんだと。
284 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/05/15 03:56:00
俺ん家は結構長く続いてる家で家系図も一応ある。
その『ガー様』っつーのはソーウンっていう殿様から貰った由緒正しきものだそうで
代々、家長が変わるたびにお目通しっつーのをやれば
長生きさせてもらえるってゆー(嘘くせーけどな)尊いものだったんだな。
家には「封の間」(ほうのま)っていう『ガー様』専用の部屋もあったらしい。
285 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/05/15 03:57:00
で、その『ガー様』っつーのは壺に入ってて(住んでるのか?)
基本的に門外不出。代々の家長しか見ちゃいけないものだったらしい。
家の者は他人には一切、他言無用。
禁を破れば身内といえど座敷牢行きってゆー厳しい掟もあったんだと。
286 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/05/15 03:58:00
んで爺が言うには1度コッソリ見ちゃったらしいんだな。
壺ん中はなんかサラサラしたただの粉だったんだと。
そのあとはご多分に洩れず爺の兄弟は爺以外全員死んだりいなくなった。
病気や行方不明(当時は神隠しって言ったらしいが)
爺のオヤジも空襲で死んだ。その爺も去年死んだ。
事実は闇の中。
287 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/05/15 03:59:00
ちなみに俺のオヤジは「んなもん知らん。年寄りの冗談だろう」と
まともに取り合ってはくれんかった。
まぁようするにたいして怖い話でもなく
俺の代まで続かなくてよかったってことだな。
終わり
at 11:00│Comments(0)│心霊