2016年05月30日

目と目が合い、無言で頷いて私がそっとドアを開けました

370 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2003/09/04 13:18:00
長年飼っていた犬のモモが具合悪そうにしているのを見つけたのは私でした。 
直ぐに病院に連れて行ったのですが、診察結果は良いモノではありません。 
老衰で体力が落ちている事もあり、手術は出来ない状況とも言われました。 
そのまま入院して投薬による回復を試みる事になり、 
我家を家族が一人居なくなったような寂しさが包みました。 
母は時間が許す限り会いに行き、父や私も毎日のように会いに行きました。 
そして入院して2週間が過ぎた頃の夜中でした。 
何かの物音でふと目が覚めました。 
玄関を外から引掻くような音、モモが外に出された時によくしていた・・・。 
私が玄関に行くと後ろから母も起きてきました。 
目と目が合い、無言で頷いて私がそっとドアを開けました。 




371 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2003/09/04 13:19:00
しかし、そこには何も居ませんでした。 
母とは野良猫の悪戯かねと話し、ドアを閉め布団に戻ろうとしたときに 
今度は廊下を奥のリビングに向って走る犬の爪の音が聞えました。 
二人で慌ててリビングへ行くとモモの指定席に一瞬だけモモの姿が見えました。 
母には見えなかった様ですが、私には一瞬ですがハッキリとモモの姿が。 
その後は音も姿もなく、結局母も私もリビングのソファで寝てしまいました。 
夢の中で私はモモに会いました。 
たくさん遊んで、いっぱいじゃれて、小さいときから今に至るまで、 
子犬のモモと小さな私、大人になったモモと大人になった私。 
学校で友達と喧嘩して泣きながら帰って来たときも、 
いらついてモモにあたってしまった後でも 
彼氏に振られて大泣きした夜も、 
いつも優しい目で私を見ていてくれたモモ。 



372 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 投稿日:2003/09/04 13:20:00
目が醒めると私の目からは涙が溢れていました。 
その瞬間、『クゥ~ン』とモモの声がしっかり聞えました。 
そして電話のベルが鳴り、モモが天国に昇った事を知らされました。 
私はその日の辛い身体をおして、モモが会いに来てくれたと信じています。 
きっと最後は住み慣れた自分の家、自分の指定席に居たかったと。 
家族に囲まれて最後を迎えたかたのではと・・・。 
逝ってしまう事が判っていれば自宅に連れてきたのに。 
一人寂しく逝かせてしまったことだけが悔まれてしかたありません。 



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at 19:00│Comments(0)心霊 

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