2016年05月30日

私はその子が好きだったから恋人になりたいと神社の鈴を勢いよく鳴らした

375 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/09/05 21:46:00
小学校3年の時、物静かっていうか殆ど喋らない男の子がクラスにいて、 
先生に頼まれてその子と一緒に学校の裏にある神社にお供え物を持っていった時、 
私はその子が好きだったから恋人になりたいと神社の鈴を勢いよく鳴らした。 
鈴の留め具が腐っていて、頭より大きな鈴が落ちてきたが、男の子が片手で 
受け止めてくれて頭には当たらなかった。 
男の子が、ハシゴがないか確かめに神社の裏に行こうとしたので一緒に行ったら、 
突然男の子がここで待っててと言ったので、待っていたら、男の子は神社の 
納屋の南京錠を、側にあった石で叩いて、引き戸を開けて、 
30秒ほどそのまま黙って下を眺めていた。 
どうかしたのかと思って私が一歩踏みだしたら、もう一度「待ってて」と言われたので、 
その場に待っていた。男の子はすぐに戻ってきて「ハシゴなかった」と笑顔で言って、 
それから学校に帰って、家に帰った。 
次の日学校に行くと警察?の人が二人きて、昨日の事を聞かせて欲しいと言われ、 




377 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/09/05 22:42:00
(375の続きです) 
私は保健室で昨日の事を全て話した。終わった後に男の子が気になって、 
教室に戻って彼を見ると、彼はいつもの通り静かに座っているだけだった。 
放課後に担任と剣友会の先生が来て、警察?と同じ事を聞いてきたので、 
どうして同じ事を尋ねるのか?と聞き返したら、何も知らないのかと言われ、 
これは何かあるのかと思ってどうしても教えて欲しいと頼むと、実は昨日、 
私と男の子が学校に戻って私が家に帰ったあと、男の子がその辺に生えている 
タンポポの花を持ちながら「一緒に来てほしい」と職員室に来た。 
先生達が男の子と一緒に神社の裏の納屋に行くと、鎖に繋がれ、 
緑色の色あせたワンピースを着た白骨死体があって、110番通報になったと言った。 
先生達は凄いショックを受けたが、男の子はまったく平然としていたらしく、 
その事を警察?に言ったら、警察は男の子が事件の何かを知っているのではないか、 
思ったらしく、それで男の子を調べる為に、私にも色々な事を尋ねたようで、 
それが気になった先生達が、また私にその事を尋ねたというのがわかった。 
でも私はそんな事はどうでもよくて、白骨死体を目の前で見てしまった男の子の 
気持ちの方が気になって、きっと怖かったのに私を怖がらせまいとしてくれたんだ 
って思って、お礼を言おうと次の日学校へ行ったが、その日男の子は学校に来なかった。 



378 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/09/05 23:05:00
(377の続きです。長くてウザかったら止めますから、言ってください 
その次の日、男の子が学校に来たのでお礼を言おうと放課後捜していると、 
彼がハンカチで手を拭きながらトイレから出てくるところを見つけた。 
そして男の子の名前を呼んで、足を踏み出そうとすると、男の子が「待って」と 
と言いながら手を「ストップしろ」という感じに出したので、 
私はなんだろ?と思って歩くのを止めた時、歩くのを止めたのではなくて、 
身体が動かなくなっているのに気が付いて、同時に冷蔵庫に入ったような 
寒気を感じて鳥肌がたった。瞬きも息もできなくて、 
怖くて男の子を見つめる事しかできなかった。 
でも男の子はそのままハンカチで手を拭きながら、黙ってこちらを見ているだけだった。 
全身中から冷や汗が出て身体が濡れていくのがわかって、「○○くん助けて!」 
と思った時、男の子が「……さん(私のこと)も俺も行かない」と言った。 
そしてすぐに身体の自由が戻って、私は廊下に座り込んで泣いた。 
男の子が頭を撫でてくれたので、男の子にしがみついてずっと泣いていたら、 
その時男の子の足下にタンポポの花が落ちていた。 
その日は男の子と途中まで一緒に帰って、その時男の子にこんな話を聞いた。 



381 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/09/06 21:38:00
(378の続きです) 
それは昨日警察署の人が家に来て、事件のことを細かく聞かれたことだった。 
男の子は自分は本当に何も知らないと警察に言ったが、 
あれは女の子ではなく男の子だと思うと言った。 
そして男の子は私に「人に話すと嫌われるから、絶対に秘密だよ」と言って、 
警察に言わなかったことを全部話してくれた。 

実は私と神社に行ってから、ずっとその子(白骨死体の子)が、 
花を持って彼の後ろをくっついて歩いていた。 
でも男の子はその子を無視していた。 
するとその子は今朝から自分を離れて私の後ろについた。 
本当はそれも放っておくつもりだったが、私の後ろにいたその子が、 
「一緒に行こう」と言ったので「行かない」と拒否した。 
するとその子は消えて無くなってしまった、という話だった。 
(まだ続きます) 



382 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/09/06 23:00:00
(381の続きです) 
話を聞いて私は怖かったが、それよりも男の子が可哀想だと思った。 
男の子は小さい頃から誰にも見えない犬が見えたり、 
誰にも聞こえない知らない人の声が聞こえたりして、 
それを両親が「気持ち悪い子ども」と言って自分を遠ざけたと言った。 
男の子はそれがとても悲しくて、二度と誰にも話さないと思っていたが、 
私に話したのは、その子(白骨死体の子)はもう何処にもいないから、 
何も心配はいらないという事を伝えたかったと言った。 
そしてもしもいつか何処からか「一緒に行こう」という声が聞こえたら、 
ただ「行かない」とだけ言えばいいと、笑いながら教えてくれた。 
男の子の目が潤んでいるのが見えたので、私は子どもながらに、 
その笑顔が強がりのつくり笑顔だと思って、とても悲しかった。 
(次でラストです) 



383 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] : 投稿日:2003/09/06 23:02:00
(ラストです) 
男の子は、こちらが話しかけなければ喋らないおとなしい子だったけれど、 
優しい性格で、女の子のような顔立ちをしていて、女子には好かれていた。 
5年生の時、半年ぐらい男子が彼をイジメたが、彼はいつも無抵抗で、 
イジメる男子をまったく相手にしていないようだった。 
実は女子の半分は彼に気があって、それをそれぞれが知っていたので、 
誰もその子に告白する子はいなかった。 
そのまま中学2年まで私は彼と同じクラスで、こっそり一緒に海へ行ったり、 
手を繋いで映画を見に行ったりするくらい仲良しになったが、 
彼は転校してしまった。 
高2まで全部で15回も手紙を出したが、一度も返事は来なかった。 
去年中学の同窓会があって、会えると期待していたが(告白する予定だった)会えなかった。 
どうしても彼の住所がわからなかったと、当時の委員長が言っていた。 
時々ふと、あの男の子は本当にいたのか?と思って卒業アルバムを見るが、 
ちゃんと写っているので、生きているならいつかまた会いたいと思っている。 
いつか必ず会えると信じています。(終わりです) 


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at 23:00│Comments(0)心霊 

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